ランダム化比較試験

ランダム化比較試験

特質と成分について含まれる栄養素のうち、含有量が非常に多いのはたんぱく質です。乾燥スピルリナー00g中60?70gはたんぱく質で、ほかにもビタミンA、鉄、葉緑素(クロロフィル)などを豊富に含んでいます。スピルリナは、抗酸化作用をもち、免疫を活性化させる可能性もあるとされています。また俗に、抗がん作用や抗ウイルス作用、高脂血症を改善させる働きなどが期待できるといわれています。】摂取の仕方      【粉末や錠剤、顆粒状、エキス剤などに加工されたサプリメントがあります。】科学的な検証スピルリナは、アラビア半島の死海や南米大陸などの高塩分の湖に繁殖する藍藻類の一種です。全長はわずか0 ・3?0 ・5 mmほどで、地球上に最初に出現した原始的な原核生物であるといわれています。名前の由来は、藻体がらせん状をしていることから、ラテン語で「らせん」を意味するスピルリナと名づけられました。スピルリナは、日本人にはあまり馴染みがありません。しかし、1970年代にその存在が紹介されて以来、多くの栄養素をバランスよく含んでいることから、世界的には注目を集めている微細藻類です。

 

◎がんへの効果の信頼度動物実験などの基礎研究では、スピルリナを大量に投与すると、抗がん作用が認められたという報告があります。しかし、ヒトを対象に抗がん効果を検証する、科学的信頼度の高い臨床試験は行われていないようです。ただ、スピルリナが「前がん状態に効いた」と報告している臨床試験はあります。1995年にインド・ケララ州がんセンターが行ったランダム化比較試験(28ぺ‐ジのコラム参照)ですその研究によると、喫煙習慣のある44人の口腔白板症の患者さんに、毎日l gのスピルリナを12ケ月にわたり投与したところ、45%の人で口腔白板症が治癒したという結果が示されました。 一方、プラセボ(偽薬)を投与したコントロール群では、7%でした。さらに、スピルリナの投与を中止すると、1年以内に20人中9人で再発が確認されました。

 

日腔白板症は、唇や舌、日腔粘膜などに自い病変ができる病気で、日腔がんの前がん状態といわれています。原因はわかっていませんが、喫煙や機械的な刺激が誘因になると考えられています。この回腔白板症の患者さんを対象にした臨床研究は症例数は少ないですが、ランダム化比較試験ですので、ある程度の信頼性はあり、前がん状態への効用は注目される点です。前がん状態に対するスピスピルリナルリナの効果を検証する臨床試験は、この研究が唯一のようです。したがって、スピルリナががんの予防や治療に効果があると判断することはできません。◎他の病気への効果は?俗に「コレステロールを低下させる」といわれていますが、ヒトでの有効性については、信頼できる科学的データがありません。抗ウイルス作用についても、信頼度の高い臨床データはないようです。

 

また、スピルリナに含まれるアミノ酸の一種が食欲を抑えて、減量効果につながるという説もありますが、臨床試験で効果は認められず、FDA (米国食品医薬品局)は体重減少の根拠はないと否定しています。